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森靖展 -Gigantization Manifesto-12月8日まで開催
森靖(もり・おさむ 1983-)は、木彫を主たる表現領域とする、現代彫刻における若手最高峰と評される作家です。近作《3MMM-Rivalry》(2022)はヴィクトリア国立美術館(メルボルン)に収蔵され、世界的な評価が高まってきています。
歌うエルビス・プレスリーが両性具有化した4メートルに迫る代表作《Jamboree-E. P.》(2014、本展未出品)で知られるように、森は見る者を圧倒する巨大な作品制作を特徴としています。その森は本年、運慶の没800年を機に像(イメージ)のスケール感への問題意識を先鋭化し「巨大化宣言」として今後もますます巨大な作品を制作することを宣言しました。
この記念すべき年に、森にとって初めての美術館での展覧会を開催します。学生時代の作品からこれまでの代表作、近作を通して、その造形思考をたどりながら、森芸術の世界を体感する格好の機会となるでしょう。
細やかな再現描写を追求した《Sumo Stomp》(2007)、ポップアイコンの解体やグロテスクの文脈で解釈されるマリリン・モンローを河童と掛け合わせた「キマイラ」《Much ado about love-Kappa》(2009)、「チャンス・イメージ」の伝統に棹差す《Chepooka – Vacanti Mouse》(2021)、わずか4㎝の「自由の女神」《On the hand-The statue of liberty》(2021)。そのほか、トルソや未完成あるいは断片という文脈で解釈される作品も展示。約3メートの《3MMM-Melt & messy》(2023)はおそらく日本で見られる最後の機会となるでしょう。巧みな鑿裁きで、伝統を踏まえながらアイデンティティを彫琢し、現代彫刻の地平を拓いていく森靖の作品をぜひお楽しみください。
《3MMM – Melt & messy》 h285/w180/d180cm個人蔵
《 Sumo Stomp》 2007 h160/w170/d130cm個人蔵
《Much ado about love – Kappa》2009 h220/w170/d130cm個人蔵
《Devotchka – Venus de Milo》2021 h31/w21/d27cm所蔵/ 船山雅史 氏
《Inner Muscle – A》2020 h214/w90/d45cm所蔵/ 武田安正 氏
《On the hand – The statue of liberty》2021 h4/w2/d3cm所蔵/ 高橋龍太郎コレクション
記念対談「彫刻のXYZ Vol.3 」 終了しました。
日 時 10/13(日) 13:30~ 対談者 田中修二(日本大学芸術学部美術学科教授)/ 森靖(彫刻家)参加費 当日の入館チケットが必要です会 場 碌山美術館内 第一展示棟展示室内
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