ごあいさつ

当館では、荻原守衛の顕彰を軸に、彼の友人の芸術家(彫刻家の高村光太郎、画家の柳敬助、斎藤与里ほか)、関係の深い芸術家(彫刻家・藤川勇造、不同舎の先輩画家・長尾杢太郎ほか)、再興日本美術院の彫刻家の作品を収集・展示しています。

1914年に再興された日本美術院では日本画部のほか洋画部(1920年解散)、彫刻部を有していましたが、彫刻部は1920年の彫塑部への名称変更を経て1961年に解散してしまいました。半世紀前に解散してしまったため、美術院の彫刻部に所属した彫刻家の名は一般には今日あまり知られていません。しかし、当時はクオリティの非常に高い制作を目指し、全国の彫刻を志す者たちにとって憧れの美術団体の一つでした。

再興美術院彫刻部の解散50年にあたる本年、これを機に、当館の所蔵する作品のなかから女性像を取りあげ展示します。それぞれの彫刻家のスタイルの違いをお楽しみいただくとともに、彫刻部の作家たちの目指した高い地平を感じ取っていただけましたら幸いです。

2021年
公益財団法人碌山美術館

展覧会会期 2022年3月13日まで開催

展示作家

彫刻6点
保田龍門《臥女》、石井鶴三《少女踊》、藤井浩祐《腰かけた女》、喜多武四郎《横坐婦》、
木村五郎《カフェの女》、基俊太郎《裸婦》

平面18点 
新春企画(1月30日まで)
木村五郎・石井鶴三・戸張孤雁の年賀状を展示しております。

基俊太郎《馬と女 その二》《題名不詳》
山本豊市《立つ女》《腰かける女》
戸張孤雁《ドレスの女》《青い帽子》《綱渡り》
堀進二《裸婦デッサン》3点

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